鋳造技術

グラビティ鋳造

お客様の製品特徴を理解すると同時に、低コスト、高品質での工法を常に考え、試行錯誤を行います。
グラビティ・ダイカスト・砂型など幅広い鋳造方法に対応しており、製品に合わせた鋳造方法をご提案致します。大量生産だけでなく、小ロットでのご発注や試作も承っております。

アルミニウム、亜鉛、鉄、ステンレス 等、様々な材料を適切な工法で製作いたします。小ロットから大量生産、コスト重視品から特殊機能部品まで、数十年の鋳造経験を活かして、お客様のあらゆるニーズに柔軟にお応えします。

グラビティ鋳造とは金型に溶湯を注入し、製作する製法です。溶湯注入時に圧力をかける、ダイキャスト鋳造と比べ、重力(グラビティ)のみで鋳込むことから「グラビティ鋳造」と呼ばれています。

グラビティ鋳造は砂型鋳造とダイキャスト鋳造の中間に位置しています。金型成型のため鋳物は滑らかな鋳肌と高い寸法制度、強度を持っています。金型の冷却効果により、砂型鋳造と比べて鋳物の表面硬度が高くなります。

また可傾式鋳造によりピンホールや欠損が比較的抑えられるという特徴があります。小ロットにも対応可能で、量産性も確保できます。金型製作の自由度も高く、中子(砂型)を利用することで複雑な中空形状の鋳物を高精度に製作できるのも強みです。

グラビティ鋳造に使用する金型も比較的低コストで製作することが可能で、経済的にも優れた鋳造法です。

弊社は1970年代より、砂型鋳造と共にグラビティ鋳造法の研究・開発に取り組み、現在は両鋳造法に特化した生産システムを確立しております。長年培ってきた独自のノウハウにより、精密さと強度を併せ持つ精度の高い美しい鋳物を低コストで迅速に提供することが可能です。

砂型鋳造

固めた砂を鋳型(砂型)として鋳造する製法です。砂型の元になる木型は低コストかつ短納期で製作が可能なうえ、変更・修正も容易です。段取りや鋳造時間も短く、試作や小ロット鋳造に適しています。設計の自由度が高く、中子(砂型)を利用することで複雑な中空成型も可能です。鋳肌はダイカストやグラビティに比べると多少粗くなりますが、寸法精度を求める形状にはマシニング等による機械加工で対応が可能です。

ダイカスト鋳造

一般的な大量生産鋳造法です。ダイカストマシンで金型に高速・高圧の溶湯を流し込んで鋳造します。アルミダイカスト、亜鉛ダイカストが主流で、自動車部品から一般消費者向け金物、建築金物、産業機械部品など様々な分野に使用されています。寸法精度が高く、肉薄部分も成型できるため二次加工の低減が可能です。高速で生産できるため大量生産に適しており、その反面、小ロット(数百〜数千)生産の場合はコストアップとなってしまいます。

低圧鋳造

金型を用いた鋳造法ですが、グラビティ(重力)鋳造と異なり、低圧で注湯します。工法上欠陥の少ない鋳物が成型可能で、高強度、高密度が要求される肉厚の製品に適しています。主にエンジンのシリンダーヘッドやアルミホイールなどが鋳造されます。

ロストワックス

アルミや鉄の鋳型に溶かし込んだ「ワックス(ロウ)」を原型とし、その周囲に砂を付着させて砂型を形成します。ワックスを溶出させて中空になった砂型に溶湯を注入して製品を成型する鋳造法です。形状の自由度が高く、ダイカスト鋳造で使用できないステンレス等の材料を鋳造することができます。

 鋳造法によるコスト比較

鋳造法型代製品代適した生産量
グラビティ鋳造¥¥¥¥¥¥小ロット〜1,000個/月
砂型鋳造¥¥¥¥試作・小ロット
ダイカスト鋳造¥¥¥¥¥大量生産
低圧鋳造¥¥¥¥¥¥¥¥¥特殊用途
ロストワックス ¥¥¥¥¥¥¥¥特殊用途
(*低額 = ¥、 中 = ¥¥¥、 高 = ¥¥¥¥¥)

※数値はおおよそのイメージです。材質・形状等にとってお値段が異なります。
   最適な鋳造方法に関しては、お気軽にお問い合わせください。

  • 科学組成
  • AC7A金型鋳造の場合
  • 室温での標準的な機械的性質
  • □AC7A砂型鋳造の場合
  • 室温での標準的な機械的性質

※上記データは代表的な数値です。

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